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ペイント問い合わせモットー! 答えのないものに回答を出す!

2020年3月31日

―劣化した素材にいかに適切な塗料を選定するか。

ex屋根用に昔はトタン用かスレート用の塗料で事が足りていた。
今は多種多様な屋根建材が生まれている。
また塗れない素材も出てきた。こうした難密着素材は、常に現場でのトラブル、クレームを発端としている。
お客様と一緒に失敗しながら、対処法を生み出していくしかありません。

 

―ガルバリウム鋼板の注意点とは。

まずは新しいか、古いかを聞き出す。新しいといわれた場合、塗らないことを勧める。
それでも、どうしても塗りたいと言われた場合は、ガル鋼板用のプライマーを勧める。
可能なら、目荒らした後に専用プライマーを入れるか、変性エポを入れるか、現場で判断したい。

 

―お客様の問い合わせの仕方によって、対処法が変わるということ。

塗るものを伝えて、注文やお問い合わせされるお客様が約半分、残りの半分は直接商品名で注文される。
塗るものが分かって相談されてくる場合は、更に素材や水洗いの有無、希望予算、施主の希望をうかがうことができるので、こちらも総合的に素材をお勧めすることができる。
改めて、塗料を選定する上で素材の情報が重要だということが分かる。素材の判断は塗装業者の方も難しい。

 

―塗料選定以外ではどんな相談を受けることが多いか。

例えば、手持ちのシンナーを使いたいとか、○○のメーカーと△△のメーカーの製品を混ぜても大丈夫かという問い合わせ。
メーカーでは絶対にNGとされることに答えを出さなければ、お客様と親密な関係になり得ないというのが現実。
こうした問い合わせに確証なしに応えることはできない。
いろいろな方に話を聞いたり、検証したりする作業が必要。
答えのない仕事に回答を出すというのが、販売店の仕事かもしれない。